スーパーバリューは5月20日、練馬大泉店(東京都練馬区)を親会社であるOICグループに売却すると発表した。売却金額は22億4400万円で売却益は14億6000万円。物件引き渡し日は8月30日を予定。

 今回の売却金額は、運転資金および改装、借入金返済に充てる考え。

 同社は親会社のOICグループの子会社ロピアとの改装モデル店舗や、アキダイとコラボレーションした青果テナントなどを行っているが、改装中の店舗閉鎖により売り上げは減少、オープン後の集客を促す販促費用の増加により3期連続の最終赤字だった。現状、運転資金が不足している状態で1月にはOICグループから15億円を借入している。

 売却する練馬大泉店は、地下1〜地上4階建て。売り場は、地下1階が食品スーパーマーケット、1階がホームセンター、2〜4階までは駐車場という構造だ。黒字店舗ではあるが、年々収益は減少しており、地下に食品スーパーがあることから、通常の改装よりも多額の改装費用が見込まれることから売却を決めたという。

 なお、練馬大泉店の今後については、「親会社が責任を持って運営していく予定」とし、動産の取り扱いについては今後協議するとコメントしている。