スーパーバリューは4月15日、不採算店対策として、今期の閉店と譲渡を複数店検討していることを明らかにした。合わせて同日発表の2024年2月期決算短信において今期の業績見通しが難しいとして非開示とした。

 24年2月期の業績は売上高700億円(前期比3.3%増)、営業利益は22億円の赤字で、前期から約6億円赤字幅が拡大した。

 立て直しに向けてはロピアとのシナジー創出に努め、6店舗の改装を実施し増収となった。一方、利益面では精肉・鮮魚の供給元を5月からロピアの加工センターに集中させ、青果は9月からロピアの親会社であるOICグループ子会社からの商品供給を埼玉県の店舗で受け始めるなど、原価低減を図った。また改装店舗では会員カードのポイント付与を廃止するなどしたものの、光熱費の高騰や改装投資、ロピアへの経営指導料などにより、販売管理費が104.8%に上昇し、売上総利益を上回ったことから営業赤字となった。

 前期は新店がゼロ、閉店が2店舗。賃貸借契約満了に伴い、不採算店の春日部武里店(埼玉県春日部市)を9月に、見沼南中野店(さいたま市)を今年1月に閉店した。

 同日、役員の異動も発表した。ロピアの相川博史取締役が退任となり、同じくロピアの佐藤博和取締役執行役員営業統括が新任取締役候補に選出された。佐藤氏の正式就任は5月27日の予定。(写真は9月に改装した戸田店)