ファミリーマートは4月から、新宿スポーツセンター店(東京都新宿区)にて、手話や筆談の講習を受講したストアスタッフの名札に「手話で挨拶ができる」や「筆談ができる」などのマークを記し、スタッフのスキルを見える化する取り組みを始めた。

 この取り組みは、4月より改正された障害者差別解消法を踏まえたものスタッフのスキル向上支援や店舗における対応を促進することで、より多くの人が安心して利用できる店舗を目指す。

 講習会は手話検定の資格を持つファミリーマート社員が講師を担当。手話では日常会話の挨拶を、筆談ではお客の買い物をサポートする内容を中心にそれぞれ講習を実施した。また店舗タブレットの動画機能を活用し、講習会に未参加のスタッフへのフォローも行うほか、復習や自己学習を行いサポートスキルの向上も図る構え。

 聴覚に障がいのあるファミリーマート社員は「スタッフが手話で挨拶してくれるのは非常に嬉しいこと。手話や筆談など、 コミュニケーション方法が増えることで、より誰もが利用しやすい店舗に近づくと思う」とコメント。

 今後については、新宿スポーツセンター店を限定のトライアル店舗とし、運営方法の検証を重ねながら展開を検討するとしている。