無印良品を展開する良品計画は強気の拡大路線で、国内外の積極出店、商品供給先の拡大へと、遮二無二に突き進んでいる。同社は「感じ良い暮らしと社会」の実現のため、全国津々浦々で日常の基本を支える商品・サービスを提供することを目標にし、ローカル食品スーパー(SM)の隣接地や店舗内へ600坪クラスの出店を進めている。
これまでの無印良品の出店戦略は駅前や大型SCなど人口の集中する地区への出店が多く、年間2〜3店の出店に止まっていた。MUJIのブランドをこよなく愛する層をターゲットの中心に置き、商品展開してきた。堂前宣夫社長は、これでは対象客が限られて、大きな成長は見込めないと判断。地方の生活圏へ出店し、繰り返し買ってもらえる商品を増やし、幅広い客層を対象とする戦略に切り替えた。