カスミの塚田英明社長は3月29日、千葉県茂原市に同日オープンした「フードスクエアカスミ東茂原店」で取材に応じ、今年2月から始めた品目値下げの効果により、既存店売上高が回復したことを明らかにした。

 同社は昨年7月に行った販促施策の変更が響き、今年1月に至るまで既存店客数が10%前後落ち込んだままだった。2月に100品目値下げを実施し、同月の客数は前年比93.3%に。ここでアクセルを踏み込み、3月には一気に品目数を1000まで増やし、同14日からは対象品目をさらに300品目追加していた。

 塚田社長は「客数が2月に比べて5ポイントほど上がっている。買い上げ率や客単価も上がったことで、3月は既存店売上高が前年を超えた」と明らかにしたうえで、今後については「流動性の高いライトユーザーを常に取り込んでいく努力をする」と販促施策の方針を語った。

 「フードスクエアカスミ東茂原店」はJR外房線茂原駅から車で約5分の場所にあり、千葉県で40店舗目となる。カスミオリジナル商品「MiiL」やプライベートブランド「eatime」、「トップバリュ」など鮮度や品質にこだわった商品のほか、千葉県産の日本酒や地域米菓など、地域とつながりのある商品を豊富に品揃えした。