コロナ禍でも年金支給日は安定した売り上げを見せた

 ビッグ・エーの客層はシニアが多い。厳密に年層を区切ることはできないが、65歳以上のシニアは、3割程度を占めるという。このシニア層の買い物行動に変化が見られたのは、まずコロナ禍がまん延していた2020年、21年辺り。世間全体が先行きに不安を抱える中、「一番の買い物客は、年金受給者だった」と、三浦弘社長は明かす。年金支給日の偶数月の15日は、コロナ以前から売り上げの山を作っていたが、収入が安定しているからか、コロナ禍ではそれがより顕著に見られたという。

 年金支給日の次の売り上げの山は、一般的なサラリーマンの給料支給日の25日。ところがコロナ下では、代わって台頭したのが生活保護の支給日。都道府県によって支給日は異なるが、大体月初めの1日から5日に支払いが集中する。つまり、売り上げの山は一番がシニア層が受け取る年金支給日、2番が生活保護の支給日、3番がサラリーマンの給料日となる。

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