世界的な人件費高騰やサービス業の人手不足対策として、無人レジや人員節約型店舗が拡大しつつあるが、イギリスのテスコは、レジレス決済「ゲットゴー」導入店のフラムリーチ・エクスプレス店(ロンドン)に新技術を試験導入した。これは、商品を持って専用レジに近づくだけで、手にした商品のリストがレジに表示され、そこで支払いもできるというもの。
ゲットゴーは、アマゾンゴー同様、カメラと重量センサーでお客が手にした商品を把握、アプリ内のクレジットカードに請求する仕組みで、お客はレジを通る必要がない。ただ、これだとお客は、店舗を出て数分後に購入した商品のレシートを受け取るため、請求金額が正しいかをすぐに把握できない。その点、今回導入の新技術は、店内のレジに近づくだけで、購入品のリストがレジのモニターに表示されるため、その場で請求額が正しいかを判断でき、クレジットカードで支払いも済ませられる。また、アプリのダウンロードや起動も必要がないため、利用者のすそ野も広くなる。
なお、ゲットゴーの導入店舗は、フラムリーチ店以外に、ハイ・ホルボーン店、チスウェル・ストリート店(いずれもロンドン)、アストン大学店(バーミンガム)があるが、これらの店舗にはまだ新技術は導入されていない。
(トップ画面はテスコのニュースリリースより)