イギリスのテスコが、女性の更年期障害に配慮した新コーナーを試験的に設置し、症状の管理に役立つ専用商品を探したり、更年期に使用しても安全な商品を紹介したりする。

 更年期を経験する女性の買い物を支援する啓発団体GenM(ブランドの更年期パートナー)と提携して、更年期に優しい製品を示す世界初のシンボル「M-tick」が関連商品に表示される(オンラインショップも同様)。

 提携を記念して27日から319日まで、英国全土の189店舗でコーナーに専用スペースを設ける。更年期障害を経験する顧客が、必要な商品を自信を持って購入できるようにするもので、どのような商品が個人の症状に役立つかを理解し、何が自分に合っているかを判断するための支援教育も行う。

 非営利団体Menopause Support(更年期サポート)の調査では、女性の70%以上が48種類の更年期症状のうち1つ以上を経験しており、生活が大きく変わる可能性がある。専用ディスプレイには、ビタビオティックスのビタミン剤、ニベア、オレイ、シンプルのスキンケア製品、テナ、オールウェイズの製品などが並ぶ。また、ダヴィナ・マッコールのベストセラー新刊『更年期障害』も紹介されている。

 オンラインサイト「テスコ・ドットコム」の「ヘルス&ビューティー」コーナーにも更年期専用ページが常設され、更年期を迎える顧客の購買データを基に厳選された450点以上の商品を閲覧できる。

 テスコでは13万人以上の女性が働いているが、更年期を迎える従業員をサポートするため、軽量で通気性の良い生地を使用し、職場で涼しく快適に着用できるユニフォームなど、さまざまな取り組みを行っている。

 テスコの健康・美容・ウェルネス部門カテゴリー・ディレクターのトム・ライ氏は、「テスコは更年期世代のショッピング体験を変えることに取り組んでおり、Gen-Mとの協力は、お客様と同僚をサポートする次のステップだ。安心感を提供し、更年期障害に伴う症状を和らげる製品への道しるべとなりたい」と語る。