激戦地・新座で見せたオーケー以上の集客力
圧倒的な集客力だ。10月の3連休中日のロヂャース戸田店(埼玉県戸田市、冒頭写真)は、午前11時の時点で、すでに客数が200人を超えていた。10台以上のレジがフル稼働してもレジ待ちの行列は途切れず、通路では、カート同士が行く手を塞ぎ合って右往左往する姿も見られた。新店オープンのような慌ただしさにあっけに取られていると、店内放送が、「今日は連休の中日でいつもの週末より空いているため、ゆっくりお買い物ができます」というから、さらに驚いた。2階の衣料品・日用品売り場にも50人以上のお客の姿があり、へたなGMSの衣料品売り場よりも賑わっている様子だ。
お客の多さはロヂャース新座店(同新座市)も変わらない。同じ日の午後に訪れた同店も、お客の流れが途切れることはなかった。戸田店の場合、近隣にこれといった競合店がないが、新座店は、300m先にヤオコー新座店、400m先にオーケー新座野火止店、700m先に西友新座店と、有力なライバルがひしめいている。中でも10月3日にオープンしたオーケーは、開店間もないこともあり、積極的な価格の打ち出しで集客を図っていた。だが、客数を見ると、オーケー、西友、ヤオコーがいずれも100人程度だったのに対し、ロヂャースは、食品売り場だけで150人、衣料品売り場も入れれば180人と、競合を大きく上回っていた。