新店はNBそっちのけ、独自商品に振り切った
PBの圧倒的な存在感。3月16日にオープンしたロヂャースマート入間店(埼玉県入間市)は、〝日本版トレーダージョーズ〟と称したくなるほど独自商品に振り切った店となっている。
まず入り口で目につくのが山と積まれた板チョコレート。洒落たパッケージに惹かれて手に取ると、これからして北辰商事(ロヂャース)のPB「マイカイ」の1品だ。青果売り場を抜け、日配売り場に差し掛かると、PBの打ち出しが一段と強まる。豆腐、納豆、練り物、生麺のうどん・そば・ラーメン、チルド餃子、ウインナー、ハム、ベーコン、梅干し、佃煮、福神漬け等々、安くて良さそうと思った商品にはほぼ漏れなくマイカイマークがついている。島什器の中身はもちろん、壁面の多段ケースもおよそ下半分はPBで占められているのではないかと思えるほど。通常、スーパーの生麺売り場で最もフェースを取るマルちゃん焼きそばが同店には置かれていない。シャウエッセンもウインナーの棚の隅に3~4フェースあるのみだ。それでも意外に品揃えに不足感や安っぽさを感じないのは、この間ロヂャースがマイカイのラインアップ拡充と品質強化に邁進してきたからだろう。入間店でその成果が花開いている。