DCMホールディングス(HD)は9月29日、ケーヨーに対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。完全子会社化を念頭に、3分の2以上の株式取得を目指す。買付価格は一株1300円で、期間は10月2日から11月14日まで。ケーヨーは同日、TOBへの賛同を表明した。
DCMはケーヨーと2016年4月に業務提携、翌17年1月に資本業務提携を結び、ケーヨー株20.1%を保有する持ち分法適用関連会社とした。以来、共通商品の導入によりスケールメリットを生かした値入改善、販売促進の効果拡大、物流網の整備を進め、経営体制の効率化につなげてきた。
ただ今後も持続的にシナジーを生むためには両社の関係を強化していく必要があると判断。今年4月より完全子会社化の検討を始めたという。今後は、販促の統一とPBの拡販による売上高や利益率の向上、商品開発機能の統合による商品力アップ、調達コストなどの利益改善、システム統一による店舗運営の効率化などを推進していくとしている。
(写真はDCMのホーマック)