DCMホールディングス(HD)と傘下のDCMは7月12日、栃木県を地盤とするホームセンターのカンセキと資本業務提携を締結すると発表した。

 DCMはカンセキが保有する自己株式50万6500株(6.3%)を7月28日に9億1400万円で取得、持株比率は第6位(3.2%)から第3位(9.8%)となる。また、カンセキは自己株式処分による払込金額の総額から本処分実施に伴う諸費用を差し引いた残額と同程度の金額をもって、DCMHD株式を今年12月30日までを目処に取得する予定だ。

 業務提携の内容では、カンセキはDCMのPBを取り扱うほか、店舗運営力などを得て収益性の改善を図る。DCMはカンセキの地盤を生かし顧客基盤の拡大を図り、売り上げの向上や仕入れ効率化、コスト低減などを狙う。

 両社は以前から共同仕入れや株式の一部の相互保有など良好な関係を構築。今回DCMグループからカンセキに業務提携への発展を打診し、協議を進めていた。今回の資本業務提携による2023年2月期の業績への具体的な影響額は両社とも未定としている。