フルターゲットを見据えた秋の新商品群
イオンがPBトップバリュ政策で自信を深めている。今年上期(3~8月)の売上高は前期比110%を超えた。牽引役となったのは、MZ世代(ミレニアルとZ世代)をターゲットに置いたメインストリームの新商品、そして節約志向に対応した低価格のベストプライスだ。この秋冬もその路線を継続し、MZ世代向けと低価格への対応を強化する方針。今期目標の売上高1兆円は「このままの流れだと確実に行く」(土谷美津子イオン執行役副社長商品担当)としており、確かな手応えを得ているようだ。
「20代、30代の若い方が買う商品が増えてきた」と土谷副社長は破顔する。トップバリュは今年上期にブランドビジョンなどを刷新。中でも赤のメインストリームは、スモールマスに向けた付加価値型と設定。ターゲットの一つに、これまでイオンが取り込めていなかったMZ世代を据えた。