加藤産業は、8月29日、シンガポールの食品卸売業、Teo Soon Seng Pte.Ltd.(以下、TSS社)との間で、株式譲渡契約を締結したと発表した。

 シンガポールでは既に2015年に買収したNaspac Marketing Pte.Ltd.を通じて事業を展開している。今回TSS社の株式を取得することで、流通チャネルと取扱商材を拡大し、同国での事業拡大と経営の効率化を目指す構え。

 加藤産業は、海外事業を今後の成長戦略の一つに位置づけており、7月には、タイで日本食品の日本食品の輸入・卸売を行う神戸屋食品工業株式会社への出資も発表した。今回の買収により、海外事業の一層の展開強化を図るとしている。