自動棚割りシステム導入で業務の6割を削減

 サプライチェーン全体の最適化・効率化を目標に掲げたPALTACの中期経営計画(2021〜23年度)が最終年度を迎える今期、6月に吉田拓也氏が社長に就任。若返りが図られた。新体制となった今期も引き続き中計の柱に据えた「リテールソリューション力の強化」「ロジスティクスソリューション力の強化」「システム機能の強化・デジタル化の推進」「人財・組織の強化」につながる様々な施策を展開する。

 まず、「リテールソリューション力の強化」では、小売店舗の棚割り作成の効率化に取り組む。棚割ソフトを手がけるサイバーリンクスと共同で自動棚割り機能を開発、5月にリリースした。棚割り作成は、売り場づくりには欠かせない業務だが、小売業によっては同一カテゴリーだけで200パターン以上もあり、作業負担が大きい。PALTACでは、今回開発した自動棚割機能の活用で、作業の約6割に当たる年間1万8000時間の削減を目指す。なお、作業負荷軽減で創出したリソースは、商談や販促活動に充て効果的かつ魅力的な売り場づくりを進めると同時に、従業員のワークライフバランスの向上にもつなげる方針だ。

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