利益が取れる衛生商材特需が剥げ落ちた

 2022年度決算で大手食品卸10社が揃って増収増益の好決算であったのに対し、日用品卸では、PALTAC、あらたの2強が増収減益と利益を落とした。PALTACは、電気料金の値上げ、人材の確保、持続的成長に向けた投資をその理由に挙げ、あらたは、インストアシェア拡大を政策的に優先した結果、一時的に粗利が低下したと説明する。

 もちろん個別にみればその通りであろうが、日用品卸全体では、「商品の粗利ミックスが大きい」とある日用品メーカー営業担当は指摘する。利益の取れるマスク、抗原検査キットなど衛生商材特需がコロナ収束で裏年となり、代わって利益の取れない風邪薬などが伸びているため。もう一つは、メーカーが出荷価格を上げ、小売業は競合の様子見を決め込むことからタイムラグが生じる。大手メーカーはその間の保証を卸に対してするが、中小メーカーは卸に任せ切りのため、利益が減少する構造であるからだ。

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