全社一丸のプロジェクト発足で「配送革新」に向けて邁進

 日用品卸最大手のPALTACが時代の変化に対応した一段の配送効率化に挑んでいる。2024年3月期を最終年度とする3カ年中期経営計画のスタートに併せ、全国の現場担当者が参加する「配送革新プロジェクト」を発足。配送業者、ドライバー、荷主であるPALTAC、および地球環境の「全員がメリットを共有できる仕組み」を目指し、配送距離の短縮、空きトラックの活用、共同配送などに全社一丸となって取り組んでいる。

 取り組みの背景にあるのは、「近い将来、これまで通りに物が運べなくなる」という危機感だ。PALTACが指標とするデータに、鉄道貨物協会の「平成30年度本部委員会報告書」がある。これによると、トラックドライバーの労働力は28年に需要分に対し25%不足すると予測されている。佐塚大介営業本部物流担当副本部長は、「日用品の市場規模は3兆円強と小さく、ここに限ったデータは出しづらい。よって我々はこの『4回に1回物が運べなくなる』リスクに向けて、先んじて手を打つべきと考えた」と配送革新プロジェクト発足の経緯を語る。

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