コロナ影響から脱し過去最高益を記録

 トーホーがコロナ禍の低迷から復活を遂げている。2023年1月期の売上高は前期比14.3%増の2155億7200万円で着地。営業利益は前期の4億円強の赤字から40億円積み増し、36億4900万円と3期ぶりに黒字転換、経常利益とともに過去最高を記録した。

「昨年の夏頃から本格的に外食産業に人流が戻った」。古賀裕之社長の言葉通り、22年度は売り上げの7割弱を占める業務用卸(ディストリビューター、DTB)事業がコロナ前の6.8%減まで回復。特に年末年始を含む第4四半期は同期比で2.7%減となり、コロナ影響をほぼ払拭した。飲食店やテーマパークが好調だったほか、専門料理店やホテルの新規獲得、得意先の新規出店も再開し、売り上げを押し上げた。利益面ではコロナ禍に進めてきた体質改善の効果が出た。PB強化による粗利改善に加え、コストコントロールを継続し、業績回復に伴って増える物流費もきっちり許容範囲内で抑制。結果、エネルギー高騰で電気代は4億円超上がったが、それらも吸収しきって最高益につなげた。

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