使い切りタイプで市場を牽引記念キャンペーンを実施

 今秋冬、鰹節屋・だし屋、ヤマキは人気削りぶし商品の周年記念企画を軸にした販促策で削りぶし市場の活性化を促進する。発売30周年を迎えた「新鮮一番」、発売20周年を迎えた「氷熟Ⓡ」の各シリーズで期間限定ロゴを採用したパッケージで店頭訴求力を強め、それに合わせて記念キャンペーンを実施する。

「新鮮一番」の限定パッケージは「発売30周年記念キャンペーン」、「氷熟」は「愛されて20周年」を打ち出す。削りぶしカテゴリー売り上げ№1メーカーとして二つのシリーズの購入頻度の向上と、ユーザーのすそ野を広げるのが狙いだ。

 削りぶし市場は、生活スタイルの変化から昔ながらの大袋タイプの花かつおが伸び悩んでいる。そうした状況からヤマキでは、「新鮮一番」と「氷熟」の両シリーズで生活者が求める小袋の小容量タイプを強化。特に使いきりタイプの1.5g×12袋入りを強化するなど、近年の生活者ニーズに合わせた品揃えを充実させてきた。さらにワンランク上の原料や製法にこだわったおいしさも長年ユーザーに愛されてきた理由の一つだ。「新鮮一番」は気密性に優れたパッケージを採用し、削りたての食感が味わえる。「氷熟」は氷温熟成法をかつお節に用いた独自の製法を生かし、うま味成分「イノシン酸」がヤマキの削りぶし商品の中で最も多く含まれている。

 今下期の記念キャンペーンでは、新鮮一番シリーズで来年1月までマストバイキャンペーンを実施する。同シリーズを含む購入金額税込1000円以上のレシートで応募すると、1000人に景品が当たる。家庭用事業部の和田勉事業部長は「新鮮一番と氷熟の小容量の使い切りパックが堅調に推移していることから、調理でのトッピングなどメニュー提案を広げたい」と記念商品を軸に削りぶし市場の活性化につなげる意向だ。

 今秋冬のヤマキは記念商品の打ち出しだけにとどまらない。新商品では17年ぶりに復刻する国内製造のさば節とむろあじ節をブレンドした混合削り節「徳一番Ⓡ削りぶし120g」を提案。品質と使いやすさを両立した大容量でうどんや煮物に最適な「コク」と「うま味」のあるだしが取れることを訴求する。また同シリーズの「徳一番Ⓡ花かつお70g」は、だし取りやトッピングなど汎用性が高いことから、削り節カテゴリーの12年連続購入金額№1商品として圧倒的な人気を誇っている。コロナ禍で増加した家庭での和食料理に簡単に使える削りぶし商品として引き続き利用を促していく。

 ヤマキでは水産資源と環境への配慮にも対応。本格鰹節「極味伝承Ⓡ鰹本枯節パック」は持続可能な漁業で取られた水産物を使用したMSC「海のエコラベル」付きパッケージに刷新する。環境配慮型商品として打ち出すことで、SDGsに取り組む小売業を中心に拡売していく。

発売20周年を迎えた「氷熟Ⓡ」
発売30周年を迎えた「新鮮一番」

本場韓国の味を再現したキムチ鍋つゆが11年ぶりに復刻

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