東南アジアは、日本を含めたアジア諸国と経済的なつながりが深く、企業や労働力の往来も多い一方、日本人にはあまり知られていない国もある。その一つが、ラオス人民民主共和国(ラオス)だ。外務省の統計によれば、日本人の長期滞在者数は、隣国のタイの7.8万人に対し、ラオスはわずか755人。日本人が関係した企業の数もタイの5856社、ベトナムの2306社に対し、ラオスは171社と、極めて少ない。

 日本人に人気の高いタイの北側に位置し、ベトナムやカンボジア、中国とも接するこの国は、日本の本州と同程度の面積で、人口はおよそ734万人。その半数以上がラオ族だ。政治体制は、中国やベトナムの共産化の影響もあって、1975年に現在の一党独裁の社会主義国となった。

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