レガシーを引きずらない新会社を設立

 イオンスマートテクノロジー(AST)は、イオンが推進するDXのITインフラを担う会社だ。デジタルシフトを鮮明に掲げた新中期経営計画に先立つ20年10月に設立。社長はデジタルシフトの総指揮を執るイオンの羽生有希取締役兼執行役副社長、また副社長はイオンアイビスの金子淳史社長(冒頭写真)が兼務している。

 09年設立のイオンアイビスは、やはりグループのITインフラを担う会社であり、商品マスター、POS、会計など基幹システムの開発・運用を自前で行っている。「DXもアイビスをベースに進めていくという話は当然あったが、イオンの基幹システムはレガシー系。その上にDXの基盤を作ろうとすると、どうしてもレガシーに引っ張られてしまう。そこで新しい会社で、全く新しいものを作ろうということになった」。金子副社長はAST設立の理由をこう説明する。

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