Zホールディングス(HD)は2月2日、出澤剛Co-CEO(写真中央)が4月1日付で代表取締役社長CEOに就任すると発表した。川邊健太郎社長 (同右) は代表取締役会長に就くほか、慎ジュンホ取締役GCPO(写真左) が新たに代表取締役となる。

 同日オンラインで開いた会見で川邊社長は、社長交代の理由について「ZHD発足当初掲げた『2020年代前半に物販ECでNo.1になる』『23年度EBITDA3900億円を目指す』という二つの目標が達成できない見通しとなり、けじめを付けようと決断した」と説明。新体制では、出澤新社長と慎氏をサポートするほか、財界活動なども行うことを明らかにした。今後、事業やサービスを託す出澤氏と慎氏に対し、「実行力があり、果たせなかった目標実現を託したい」と期待を寄せた。

 出澤氏は「川邊の夢実現に邁進したい。LINEと統合の際に宣言した『日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニー』も引き続き目指したい」と意欲を示した。

 また同日、ZHDが傘下のLINE、ヤフーと23年度中を目処に合併することも発表した。川邊社長は「3社それぞれに取締役会、経営会議があって意思決定のスピードが遅かった。合併によってスピードを速めたい」と語った。