ヤフーは4月17日、バーコード決済「ペイペイ」で顔認証支払いの実証実験を即配サービス「ヤフーマート」の来店型店舗の代々木上原店で開始した。

 同店に顔認証支払いに対応したセルフPOSレジを導入。利用客は事前にペイペイアカウントと連携したヤフーIDに自身の顔画像を登録。来店後、セルフPOSレジで購入したい商品のバーコードを読み取って「顔認証支払い」を選び、自身の顔をかざして認証されれば「ペイペイ残高」支払いで決済が完了する。利用客は財布もスマホも出さずに買い物をすることが可能だ。

 ヤフーは、利用客が登録した顔画像を顔認証の提供と品質向上の目的に限定して利用。 来店した利用客に対しては、ヤフーマート店内外のポスターや掲示物で実証実験に関して周知するほか、セルフPOSレジ付近での映り込みの注意喚起、「顔認証撮影時の個人情報の利用について」の説明をするなど、映り込み防止のための対策を徹底するという。また、顔認証支払いの撮影中に利用客以外の第三者が映り込んだ場合は、顔認証が成功しないように防止策が講じられている。

 ヤフーは今後、実証実験の結果を生かし、ヤフーマート以外の店舗や施設などでペイペイを利用した顔認証支払いを利用できるように取り組む予定だ。