エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)と共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティマーケティング(LM)は、11月下旬よりデータマーケティングの協業を開始する。
H2Oは百貨店やスーパーマーケットでの購買データに加え、関西の1000万人と繋がるアプリサービスの「顧客サービス事業」によって得られる行動データを活用し、BtoBでのマネタイズを図る「プラットフォーム事業」を開発中だ。LMはこれまで培ったポンタのデータ分析、広告運用のノウハウを生かし、H2Oのプラットフォーム事業を支援する。
具体的には、メディア広告配信、効果検証では、H2Oが持つ購買や行動データを基に顧客ニーズを分析。SNS・動画・ディスプレイ広告などを通じて情報提供を行う。将来的には、H2Oグループの顧客に対し、個々のニーズに合う他社の情報を提供し、満足度向上を図ることも検討するという。
データ分析では、LMがビッグデータ分析のノウハウを生かして、H2Oの購買データやアプリの行動データなどを分析。ニーズや顧客像を分析、明確化し、商品・サービスの拡充や販売サービス力の強化につなげる。人材面でも、LMはH2Oのデータアナリスト育成を支援する計画だ。
今後、両社のデータを活用した分析やプロモーションなどのデータマーケティングの進化をはじめ、蓄積したノウハウの外部提供など新規ビジネスの創出も含めて協業を検討していくとしている。