イオンは10月25日、従来の半分の量で炒め物調理ができるPBの食用油「トップバリュ キャノーラ油ハーフ(炒め物専用)」(600g、税別398円)をイオン、イオンスタイル、マックスバリュなど全国2400店舗で発売した。

 イオンでは原材料価格の高騰を受け、今年7月にトップバリュのキャノーラ油の販売を休止。イオントップバリュの和田浩二取締役ブランド&コミュニケーション本部長(冒頭写真右)は「菜種の原料価格は2年前の約1.8倍となり、価格を維持できない。たびたび値上げするようではPBとしての意味をなさない」と指摘する。食用油の値上げは消費者の食生活にも影響し、油の使用量が減少。炒め物メニューが増える一方で、揚げ物が減っているという。

 今回の商品は今年2月に企画し、半年かけて開発。原料に菜種油100%に加え、添加物として乳化剤を使用し、食品内部に吸収されにくくすることで使用量半分を実現。購買頻度を減らしたいという節約志向だけでなく、健康志向にも対応している。今後イオングループのオリジン東秀や事業会社の惣菜部門への供給なども視野に入れているという。

 和田取締役は「キャノーラ油ハーフはお客様にとって革新的でシンボリックな商品になった。食用油以外でも新しい価値を提供する商品を仕込み中なので楽しみに待ってほしい」と意欲を示した。