組合員数3000万人突破も地域生協間で明暗が分かれる

 全国120の地域生協の2021年度業績が出揃った。総事業高は前年比1.8%減の3兆1832億円、このうち宅配供給高が同0.9%減の2兆1127億円、店舗供給高が同2.7%減の9236億円と、前年の反動減で落ち込んだが、コロナ前の19年度比で見ればいずれも大きく上回っている。全国の組合員数は0.7%増の3017万人となり、3000万人の大台を突破した。

 地域生協総事業高ランキングトップ30で、総事業高、経常剰余金ともに前年を上回ったのは、いわて生協、コープながの、コープしがの3生協にとどまった。また、おかやまコープは総事業高が微減となったものの、店舗供給高が103.2%と前年をクリアし、宅配供給高が100%と横ばいを維持したことで、経常剰余金が前年比140.5%と大幅に伸長。コープみらいは店舗、宅配とも供給高が前年割れとなったが、事業外収益が2倍以上の増益となったこともあり、経常剰余金は116.3%と大きく伸ばした。

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