ポラスグループの中央住宅は10月24日、春日部桐箱工業協同組合や建材メーカー・厚川産業と共同開発した住宅の内装用無垢桐パネル「KIRINOKA」のテイストに合わせたインテリア雑貨「KIRIHAKO」（冒頭写真）を開発したと発表した。
伝統手工芸品として全国に知られる春日部の桐箱は江戸時代、日光東照宮の造営に携わった匠たちが春日部に住み着き、桐を使った製品づくりを始めたことに由来する。一方、木材としての桐は表層が柔らかく傷がつきやすいことから、住宅などの壁に使う内装用の無垢材としてほとんど使われることがなかったという。
桐は軽さや断熱性能、防虫効果、調湿性など、非常に有用性の高い木材で、欠点とされている柔らかさも、肌触りの良さを生むものであり、優しい家づくりには最適。10年前から、春日部桐箱工業協同組合の主要メーカーの厚川産業と共同で、桐の住宅用パネルの開発に取り組んできた。
地域の伝統手工芸品「桐箱」の住空間への転用と地域産業の活性化を目的に開発されたKIRINOKAは、2021年度グッドデザイン賞を受賞。今年度200棟以上の自社分譲住宅に採用する。
8月より販売を開始した最新分譲地「フレーベスト新河岸WA plus」（埼玉県川越市）において、モデルハウスの1棟を様々なKIRIHAKOを展示する「アンテナモデル」とすることで、桐の木素材としての有用性と地域連携の活動を広く伝える計画だ。
