値上げで売り上げが上がる策を一緒に考える

 営業力と生産性の高さのなせるわざか。加藤産業は大手食品卸の中で唯一、直近業績で5期連続の増収増益を達成した。2021年9月期は連結売上高1兆1371億円(前期比2.9%増)、経常利益132億8100万円(0.5%増)で着地。売上高はコロナの巣ごもりの中で食品スーパーを中心に好調に推移。期初は減益を予想していたが、最低賃金の引き上げが見送られたこと、燃料費も想定以下で推移したことなどから、生産性が上がった分が利益貢献に直結した。

 直近の22年9月期上期業績も、引き続き増収増益の流れを維持している。新会計基準適用前の状態での前期との比較では、連結営業収益は5151億4300万円で3.9%増、経常利益は80億6600万円で9.7%増。事業別では常温、低温、酒類、海外のすべてにおいて増収、業態別でも総合スーパーがわずかに前年を下回ったものの、食品スーパー、コンビニ、ドラッグストア、ディスカウントストアの各業態で増収となった。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから