業務用の減収を家庭用が補い増収増益を達成
大手食品卸の中で最もコロナの恩恵を受けたのが加藤産業だろう。主力の加工食品が巣ごもり消費の需要を取り込み大きく伸長する一方、業務用の構成比が低いため、業務用の売り上げ縮小の影響が限定的だったからだ。その結果、2021年9月期の第2四半期の売上高は、前年同期比で3.0%増加した。
カテゴリー別では、売上構成比が大きいインスタント食品が同3.0%増と堅調に推移したほか、酒類と調味料がとくに好調。なかでも酒類は、コンビニなどでの家飲み需要を取り込み、前年割れした昨年同期を上回っただけでなく、コロナ前の一昨年同期の実績も上回る好調さを見せた。