「ロジスティクスの再構築」を掲げIT化や拠点整備を広く検討

 加藤産業がコロナ一服後の環境変化の中で成長を続けている。2022年9月期の連結営業収益は1兆356億円、経常利益は153億8700万円となり、新会計基準適用前の比較でそれぞれ前期比3.6%増、15.8%増の増収増益だった。主力とする家庭向けの加工食品の好調が続き、GMSが0.1%前年を下回った以外は全ての業態で売り上げを増やした。酒類はこの間業務用が大きな打撃を受けたが、市販用を拡大しカバー。足腰が強くなったところに、春先からは外食が回復し始め、上乗せとなった。一方で、物流費は売り上げの伸びほどは上がらず、生産性が改善した分が利益に直結した。

 直近の23年9月期も引き続き増収増益の流れを維持している。上期時点で営業収益は5.7%増の5445億3100万円、経常利益は21.5%増の98億400万円。当初は反動を見込み、経常利益は微減の予想だったが、価格改定に伴う単価アップが売り上げ増に寄与。物量は低下したものの、それが物流費の抑制につながり、利益も大幅増となった。

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