スーパーバリュー(SV)が7月15日、ロピア・ホールディングス(HD)傘下となることを決断した。

 同日開催の取締役会で決議した。SVはロピアHDを引受先とする第三者割当増資を行う。現在ロピアHDはSV創業家から株式を譲り受け33.17%を保有しているが、増資引受後は51.62%となり、ロピアHDの子会社となる。ロピアの直近の売上高2469億円にSVの売上高720億円を合わせたグループ売上高は単純合算で3189億円となり、ベルク(2970億円)を抜き、サミット(3108億円)やイオン北海道(3216億円)と肩を並べる規模となる。

 第三者割当増資の払込金額は約23億円、期日は8月31日。その前の8月23日に開かれる臨時株主総会で、ロピアHDが指名する取締役1名の選任と第三者割当増資が承認されることが条件となる。

 SVは食品スーパーとホームセンターを融合させたスーパーセンター業態を中心に、埼玉に19店、東京に12店、千葉に3店の計34店を展開している。生鮮や加工食品の安さを得意としてきたが、この数年は業績が悪化していた。SVは調達資金をシステム投資や借入金の返済などに充てる方針。

 対するロピアHDは関東、中部、関西の三大都市圏で67店舗を展開。そのうち関東では神奈川に28店、千葉に11店、東京に9店、埼玉に7店を展開。ロピアは比較的東京、埼玉の店舗数が少ないことから補完関係が見込める。

 同日発表された業務提携の内容は、物流センターやプロセスセンター(PC)の共同利用、ロピアグループのPBやPC商品(鮮魚や精肉のアウトパック、ハム・ソーセージ)のSVへの供給と、それによるSVの店舗オペレーションの改善、またSVの大型店舗1、2店舗を改装して新フォーマットの開発にも着手する。一方でNBの商品調達一本化などは挙げられていない。

 臨時株主総会で第三者割当増資が認められる公算は大きい。今後、ロピアとSVがどう融合を果たしていくか、大いに注目だ。