イオンリテールは7月15日から18日までの4日間、東北地方を除く本州と四国の「イオン」「イオンスタイル」の約350店舗とネットスーパー、EC「イオンスタイルオンライン」でセール「超!ナツ夏祭り」を開催する。

 3年ぶりに行動規制がない今年の夏は、猛暑や7年ぶりの節電要請などで、夏を快適に過ごす商品やサービスの需要が高まると予想されている。こうした状況を捉え、本セールでは高まる需要に応えた商品を買い得価格で提供。また夏イベント再開に向け、Z世代をターゲットにした、浴衣や水着、アウトドアグッズなども豊富に取り揃える。

 食品では、おうち焼肉に最適な国産黒毛和牛を100g当たり798円均一(本体価格、以下同)で展開。また衣料では夏のおでかけにぴったりの「ESEEMEワンピース」を通常価格の約3割引きとなる2000円で販売する。西垣幸則・取締役常務執行役員デジタル・営業推進担当は、「例年この時期のセールでは、衣料や住居関連で『色柄やサイズがない』などお客様の期待に応えられないことがあった」として、今年は打ち出し商品の在庫をしっかり確保して取り組む構え。

 Z世代向け商品では、3年ぶりに夏祭りや花火大会の開催で需要が見込まれる浴衣や水着を強化。浴衣の売り上げは前年の同じ4日間と比べて3~4倍、水着は同1.5~2倍を計画。そのほか、ネット動画専用の32型スマートテレビ(2万4800円)や人気ユーチューバーの「はじめしゃちょー」監修のプリン(158円)なども販売し、「全体では3割増を狙う」(西垣常務)考えだ。

 そのZ世代向けのプロモーションとして、セール前日の14日に前出のはじめしゃちょーが出演するライブコマースを配信。東急ハンズや100円均一のワッツなどが利用するフォーマット「TigLIVE」を採用し、ライブ動画からイオンリテールECでの商品の購入や情報拡散のほか、「週末に店舗への来店にもつなげる」(西垣常務)計画だ。

 ライブコマースを担当する営業企画本部マーケティング企画部の竹崎義人部長は「軌道に乗ったら新店で実施することも考えている。まずはファンを獲得していきたい」と力を込める。この日を皮切りに、毎週1回ライブコマースを実施し、視聴者数1000人台を目指す。なお、2回目以降、出演者ははじめしゃちょー以外となる。イオンリテールはZ世代に向けた新たな視点で商品開発やプロモーションにも取り組み、来年度以降も定着化させていく方針だ。

西垣幸則・取締役常務執行役員デジタル・営業推進担当