サツドラホールディングス(HD)は6月1日、創業者で取締役の富山睦浩会長の退任を発表した。

 8月に開催予定の株主総会日付で取締役会長を退任し、特別顧問に就任する。同じく富山会長の妻で取締役副会長の富山光惠氏も同日付で退任し、相談役に就任する予定だ。

 富山会長は1972年、札幌市でサッポロドラッグストアーを創業。地域密着のドラッグストアとして、道内でドミナントを構築。今年5月時点でドラッグストア189店、調剤薬局10店を含む計201店舗を展開している。

 一方で早くから世代交代を進め、2015年に子息の浩樹氏に社長を譲り、自身は代表取締役会長に就任。16年からは新設されたHDの代表取締役会長を務めていたが、20年に代表権を返上していた。

 今後道内では人口減がますます進む見通しだ。その中でいかに成長を実現できるか。ビジョンに「ドラッグストアビジネスから地域コネクティッドビジネスへ」を掲げる浩樹社長の手腕が問われることになる。