百貨店やSCの業績が拡大、外出や旅行需要も

 3月21日にまん延防止等重点措置が全国で解除され、行動制限がない新年度がスタートした。3年ぶりに対面で入学式や入社式を行ったという学校や企業も多く、また、全国各地の桜の名所からは、久しぶりに花見客でにぎわったといったニュースが寄せられ、コロナ前の日常に一歩ずつ近づいているようだ。帝国データバンクの景気動向調査も、4月は、「人出の増大で個人消費関連に上向き傾向が表れた」と評価、景気DIも3月に続いて改善した。

 月次の動向からもそうした傾向が読み取れる。百貨店・ショッピングセンター(SC)は3月に続き、各社とも前年比プラスとなり、伸び率も、全社、3月を上回る2桁増を達成した。売り上げを牽引したのは従来通りラグジュアリー商品だが、「ジャケット、ブラウスなど通勤・お出かけスタイルのアイテムが好調。ゴールデンウィークを控え、キャリーケースなど旅行用品の売り上げも伸長した」(大丸松坂屋)、「トラベルやエンターテインメントがコロナ前並みに回復した」(丸井グループ)など、外出や旅行などの関連商品にも需要が出てきたようだ。

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