セブン&アイ・ホールディングスは2月10日、100%子会社のスポーツ用品専門店、オッシュマンズ・ジャパンをエービーシー・マートに売却すると発表した。売却予定日は3月1日、売却額は非開示。

 オッシュマンズは、1983年に米国オッシュマンズ・スポーティング・グッズ社とイトーヨーカ堂が業務提携し、スポーツ分野の専門店業態を担う関連会社として同年12月に創業。2012年3月、セブン&アイHDが増資を行い、直轄事業会社となっていた。一方で業績不振からコロナ前の18年度は4100万円の営業赤字、コロナ下の20年度は5億3600万円の営業赤字と、赤字幅が拡大していた。

 セブン&アイは中期経営計画において事業ポートフォリオの見直しを進める中、事業価値の最大化は困難と判断した。対するABCマートは、さらなる成長のためには新たなマーケットへの進出が必要であるとして、キャンプなどのアウトドア分野や、ランニング、フィットネスといったパーソナルスポーツのウェア、グッズなどの成長性が高いと判断し、売買契約の締結に至った。