日本マクドナルドホールディングス(HD)は2月9日、2021年12月期決算を発表した。

 売上高は前年比10.2%増の3176億円、営業利益は同10.3%増の345億円、経常利益は同7.0%増の336億円となり、大幅な増収増益を達成、営業・経常利益は上場来最高を記録した。純利益は同18.6%増の239億円。直営店とフランチャイズ加盟店を合わせた全店売上高は10.7%増の6520億円で、こちらは1971年の創業以来過去最高となった。

 昨年に引き続きドライブスルー、デリバリーといったデジタル対応を着実に広げたことが奏功。商品ではディナー時間帯の強化に加え、バリュープログラムの継続や「サムライマック」といった新たなメニューの導入、またマーケティング活動の強化などが継続的なベースセールスの押し上げにつながった。

 22年度の業績予想は売上高3330億円(同4.8%増)、営業利益350億円(同1.4%増)を計画。また、22年度から向こう3カ年にわたる中期経営計画を公表し、成長に向けた3本の柱として「ブランド」「メニュー・バリュー」「店舗・デジタル・ピープル」を掲げた。

「ブランド」では社会的責任を果たす取り組みを強化。「メニュー・バリュー」ではより幅広いニーズや食事シーンに合わせた提案を深める。将来に向けた分野と位置付ける「店舗・デジタル・ピープル」では投資を加速するとして、年間およそ100店舗のオープンを標榜。またデジタルとピープル(人材)の融合により、未来型店舗体験をさらに進化させるとした。

 中計最終年度の24年度の目標値には、全店売上高1000億円増(年平均成長率5%前後)、営業利益率10%以上(年平均成長率3~5%)、ROE10%以上を据えた。