レシピ動画サービス「kurashiru」(クラシル)を運営するdely(東京都港区)は、12月1日、「クラシルデリバリー」の名称で、ネットスーパーの代行サービスを開始した。お客は、専用サイトまたはモバイルアプリで注文すると、配達員が指定されたスーパー(SM)で商品をピッキングして配達するというもの。注文から配達までが最短30分とスピード対応がウリだ。また、取り扱いSKU数は、1万超を予定しており、SM店頭と遜色のない品揃えを目指す。
配送時間は、午前10時30分から午後7時で、商品代金のほか、送料330円とサービス料198円(いずれも税込み)がかかる。商品代金が6000円(税込)以上の場合、送料は無料となる。
サービススタート時の提供エリアは、東京都内3区(港区・渋谷区・中央区、ただし、一部地域を除く)で、利用できる店舗は、ピーコックストアの5店(代官山店・恵比寿南店・芝浦アイランド店・三田伊皿子店・トルナーレ日本橋浜町店)だが、首都圏を中心に順次拡大していく予定。
なお、SMが「クラシルデリバリー」を導入する際必要となるシステム開発や配送、商品写真の撮影はdelyが対応するため、SMの作業負担はなく、また、その費用負担もないとのこと。
同様のサービスには、スタートアップのダブルフロンティアが都内で展開する「ツイディ」があるが、これまで認知度は高まらず、導入店舗数は限られていた。今回、delyの参入で認知度が高まれば、サービスの導入企業が増えることも考えられそうだ。