ゆず、おろし、だし三つの国産素材で差別化
徳島産業がまたポン酢売り場に新風を巻き起こす「新感覚」商品を打ち出した。ポン酢市場はコロナ下の巣ごもり消費を捉え、前期比102%前後で好調に推移している。その中でも徳島産業が2018年に発売した、玉ねぎの具材量が圧倒的なことを消費者に評価されたヒット商品「たっぷりたまねぎポン酢」は、今までにない具材タイプの「新感覚ポン酢」として市場を活性化してきた。ただ、ポン酢売り場は、依然として多くの消費者の志向である「マイルドな口当たり」「飲めるようなポン酢」に合わせた商品群がメインに陳列されて、味や中身の同質化が進んでいることが課題となっている。
そこで今回、徳島産業では新感覚の「濃さ」にこだわった特別感のある味付けポン酢「鬼のゆずポン酢おろし」(400ml)を9月に発売、ポン酢市場の再活性化を図る。「ポン酢を超えたポン酢(BEYOND PONZ)」をキーメッセージに、「ゆず」の濃い果実感、「おろし」の多い具材感、「きざみ昆布と鰹節」の旨いだし感の各具材を豊富に入れて独自性を打ち出した。容器は中身の具材の価値がよく分かる「たっぷりたまねぎポン酢」と同様の「おいしさ丸見え」デザインのパッケージで設計。園木英夫社長は、「鬼のゆず(四国産ゆず丸ごと搾り)、鬼のおろし(国産大根おろし)、鬼のだし(北海道産真昆布の粗きざみ)の三つの素材を鬼のように詰め込み、今までにないポジショニングの商品を開発できました。『ポン酢好きのために作った究極のポン酢』として食べ比べていただければその違いが分かります」と力を込める。