販売の勢いが増しシリーズ、累計1000万本超に
徳島産業の〝新感覚〟調味料「たっぷりたまねぎポン酢」(400ml)販売の勢いが増している。発売後2年弱で累計販売本数は800万本を超え、昨年は圧倒的にごまを入れ込んだ「たっぷりごまごまポン酢」などの新商品も相次いで追加。こちらも新たなユーザーを獲得し、シリーズ累計で1000万本を超えた。この売り上げ実績が評価され、昨年度の日経POS(加工食品、酒類、飲料、日用品など約260万点が登録)の中から売り上げを特に伸ばした上位10商品の「日経POSセレクションプレミアム大賞」に選出された。
売り場では認知度向上と売り上げ拡大に伴い、スーパーマーケットの調味料・ポン酢の定番棚に欠かせない商品となり、さらにコンビニの定番棚にも採用され、配荷率は7割以上と高まっている。実際、バイヤー調査でも玉ねぎがたっぷり入った「商品コンセプト」のほか、「利益率」、「商品価値と価格のバランス」などの項目がポン酢カテゴリーの中で最も高く評価されている。
今年の秋はコロナ下で健康的な生活への意識の高まりに合わせて、「たっぷりたまねぎポン酢」の新製品として「たっぷりたまねぎ黒酢ポン酢」、「たっぷりたまねぎ檸檬ポン酢」(各400ml)の2品を追加販売した。「健康」「美容」をそれぞれコンセプトにした新商品の投入で、リピート購入層に加え、新たに健康に過ごしたいシニア層と40代前後の女性の新規ユーザー拡大を図る狙い。「コロナ下で免疫力向上や健康維持の重要性に気づき、健康的な商品を積極的に取り入れようというニーズが高まっています。そこでたっぷり玉ねぎの商品コンセプトはそのままに、黒酢の健康感や檸檬の爽やかな食欲増進のイメージを前面に打ち出しました」(徳島産業の園木英夫社長)。
黒酢ポン酢は国産玄米で作った黒酢と徳島県産のすだち汁で仕立てた。檸檬ポン酢は、トレンドのレモン果汁とりんご酢を加え、爽やかな酸味に仕立てた。2商品ともシャキシャキとした玉ねぎをたっぷり使用している。使用調理は肉や魚調理などに使う既存のポン酢カテゴリーの枠を超え、鍋調理やサラダ、唐揚げ、カキフライ、餃子、とんかつ、ハンバーグ、しゃぶしゃぶ、納豆などユーザーの好みの調理を引き立てる万能調味料となっている。11月からはテレビCMも大々的に打ち出し、一層の認知度と売り上げ拡大を図る。
風味と香りを楽しめる酒類専用のイタリア産レモン果汁
この秋のもう一つの注目商品がレモンサワーブームを背景に急拡大しているレモン果汁だ。徳島産業では、このニーズを取り込む家飲み時のレモンサワーに加える「追いレモン」に最適なレモン果汁「イタリア産レモン100」を12月に販売する。イタリアから冷凍果汁を直輸入し、安心安全な製造体制を整えた国内工場で加工。それを同社独自技術の鮮度維持ボトルに詰め、レモン果汁を二重パックした密封ボトルにより酸化を防ぎ、味、風味の品質維持を実現。家庭でいつでも新鮮なレモン果汁を使えるのが特徴だ。
レモンは地中海性気候の恵まれた自然環境の中で育ったイタリアシチリア産で、味は果汁分が多く、酸味がマイルドで豊かな香りと爽やかな甘みだ。そこから採れた果汁は、香りと風味がしっかりした「あらごしにごりタイプ」で、レモンサワーに数滴注ぐだけで、より本格的な香りと風味のあるレモンサワーができあがる。
園木社長は、「今までのレモン果汁は料理と飲料の両方の使用を考えて設計してきましたが、今回、コロナ下で家飲みが急拡大する中でお酒専用の味わいに設計。パッケージも家飲みでテーブルに置くときに、『イタリー柄』のオシャレに映えるデザインを採用しました」と酒類への展開の意気込みを語る。
同じく鮮度維持ボトルを採用した果汁「レモン果汁100%」(200ml)は、昨年比で2倍以上の売り上げで伸長。酸化を防ぐ鮮度維持ボトルは消費者から高く支持されている。「どこにもない味・心に残る美味しさ」をもとに、徳島産業ではレモン果汁の鮮度保持ボトルやたっぷり玉ねぎポン酢など独自の開発力を軸に、オンリーワンの商品作りに努めている。