サプリ購入者に赤ワインを訴求、潜在顧客を開拓する施策を提案

 「個客」に刺さるマーケティングを。福岡県北九州市に本拠地を置くドラッグストア、サンキュードラッグの平野健二社長が立ち上げたマーケティング会社セグメント オブ ワンアンドオンリー(SOO)が着実に成果を上げている。全国33のローカルドラッグストアの参加を募り、各社のID-POSデータを活用。個々のお客の潜在ニーズを掘り起こし、そのニーズを満たす商品を訴求することで、割引に頼らず市場を創造しているのだ。

 SOOのデータは、人口1300万人をカバーし、売り上げ総額は8000億円と、大手チェーンに匹敵する規模を誇る。しかも、「ナショナルチェーンは、大都市、郊外などそれぞれに特化したデータを大量に持っているが、ローカルチェーンは、1社が郊外から住宅地、オフィス街、都心部まで様々な立地をカバーしているので、1人のお客様の多様な購買行動を把握でき、それぞれのお客様に多角的なアプローチができる」(平野社長)。例えば、SOOのデータ分析から得た「街中の店でサプリを購入する人は、郊外の店舗でワインを買う割合が高い」という情報を元に、サプリの購入者にワインの情報を提供、潜在需要を掘り起こすという具合だ。

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