関西スーパーマーケットは10月20日、エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)との株式交換による経営統合議案に関して、通算3回目となる情報開示を行った。内容は主に、昨日統合に反対するオーケーから提出された見解を受けたもの。
関西スーパー、イズミヤ、阪急オアシスの3社の業績見通しが「楽観的」とされたことについては、「今期においても既に効果の出ている改装や生産性向上による固定費の削減効果も考慮し、十分に検証した上で作成している」と反論。改めて計画の合理性、実現可能性を説明した上で「不退転の覚悟で取り組む所存」とした。
また、「株式交換で多額ののれん計上が生じるのでは」との指摘に対しては、「具体的なのれんの金額は現時点で確定させることができず、仮定の計算では株主の皆様をミスリードしかねない」と説明。「本統合の会計処理は『逆取得』に該当する見込みで、少なくともオーケーが指摘するような多額ののれんが計上されることはない」とこちらも反論した。
株式交換に反対した株主が株式買取請求権を行使した際に、オーケーが公開買付案で提示している2250円を上回るかどうかについては、オーケーの提示価格に拘束されるものではないこと、またこの価格に合わせて提案する予定もないとした。