三越伊勢丹は10月1日、伊勢丹新宿店に常設の買い取り・引き取り窓口「i’m green(アイムグリーン)」をオープンした。百貨店直営の常設買い取り・引き取りサービスは同社が初という。
窓口にてお客が不要になった衣料品、 バッグ、 時計、 宝石、 骨董・美術品などの商品を、同社専属の販売員が相談に乗りながら、買い取りか引き取りかなどの最適なアドバイスを行う。買い取った商品は提携先に売却する。また買い取りできず引き取った商品については、一部衣料品を資源としてリサイクルに回す。将来的には学校法人などの外部団体と協業し、リメイクやアップサイクルなど、廃棄ではなく新たな価値を持つものに生まれ変わらせるような取り組みも模索していく。
取り組みの狙いは循環型社会の実現にある。お客の環境意識の高まりを受け、昨年10月、日本橋三越本店の新館7階に検証店舗をオープンさせた。40~60代のお客を中心に1年で約2000件の利用実績があり、買い取り金額は計画比約130%、一度利用したお客の約30%がリピーターとして再度利用したという。
新宿店では一部のお客に対し、出張買い取り、家具や家電についてもテストトライし、取り扱いアイテムや資源の活用方法の幅を広げることを目指す。同社は販売後の商品へのサポートを行うことで、循環型社会実現の一助を担うとともに、お客の気持ちに寄り添う接客でエンゲージメントを高め、新たな購買体験の創出、促進にもつなげていきたい考えだ。