だしを生かした鍋つゆのラインアップを拡充
鰹節専門店のにんべんが事業領域を広げている。食のあらゆるシーンで「鰹節」と「だし」の無限の可能性を提案する「かつお節・だしライフデザインカンパニー」を新たに掲げ、2021年からの3カ年計画を打ち出した。「鰹節・だしの既存事業で収益性を高め、新規事業の領域拡大の両軸で改革を進める。その結果、3年で160億円の増収を目指す」(髙津伊兵衛社長)方針だ。
今秋冬新商品は9月1日に発売。その中でも秋冬季に最需要期を迎える鍋つゆの強化を図る。鍋つゆでは、「だし」で素材を生かす化学調味料無添加の小分けタイプ鍋用調味料「だしが世界を旨くする」(30ml×4袋)シリーズのうち、味噌味を刷新した。新味「うまから味噌 鍋スープ」は、まろやかな米味噌と、ねりごまのこくの深い味わいに、国内製造の鰹節、豆板醤の辛味、ポークエキスを合わせ、旨さの中に辛さを引き立たせ、パンチのある味わいに仕上げた。「個食用鍋は巣ごもり需要により昨年から好調に推移していることから、既存味『うまみ塩』『こくみ醤油』を併せた、三つの味の提案で一層力を入れる」(家庭用事業部の田原篤也部長)考えだ。