だしアンバサダーと生活者視点の鍋つゆを開発

「かつお節 ・だしライフデザインカンパニー」を掲げるにんべんは、鰹節・だしを使った鍋つゆの付加価値提案を強化していく。

 同社の家庭用事業の2023年度第1四半期(4~6月)の売り上げは、前年比103.3%と好調に推移している。今秋冬は好調な鍋つゆのさらなる強化を図るため、鍋を食べる直前にのせるこだわりの鰹節「本枯鰹節削り」を採用した鍋つゆ「あとのせ鰹節が香る鍋つゆ」シリーズを投入。調味液には、燻しの力強い香りと味わいがある「鰹荒節」を使用。この調味液とあとのせの本枯鰹節により、だしのふわっと立ち上る深い「香り」と芳醇な味わいを醸成した本格的な商品に仕上げた。味種は、醤油ベースの「あさりの旨み」、塩ベースの「魚介の旨み」、トマトベースの「トマトの旨み」(内容量・2人前×2回分)の3品で、かつおだしをベースにあさり、魚介、トマト、それぞれのだしを掛け合わせた旨味で、鰹節専門店ならではの深い味わいを楽しめる。

「あとのせ鰹節が香る鍋つゆ」の新商品「あさりの旨み」(左)「魚介の旨み」(中央)「トマトの旨み」(右)

 家庭用事業部商品サービス企画部の田中敢係長は「生活者の食卓ニーズは『個食』から『共食』へと変化しています。鍋を囲むときに生まれる弾む会話や楽しさなど、お客様目線の付加価値の創出に力を入れました」と説明。鰹節をあとのせした時にふわっと広がる香りはまさに豊かな共食時間を作り出す仕掛けとなる。また、鍋に鰹節をかける提案を通し、鰹節未利用者の使用を促す狙いもある。

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