郵便物減少、荷物増加の環境変化
日本郵便が物流サービスの変革を急いでいる。コロナ禍を経てEC市場はさらに伸びており、今後も荷物量は増える見通しだ。一方で肝心の運び手の確保は難しくなる。郵便・物流業務統括部長兼オペレーション改革部長の五味儀裕氏は「増える物量に対し、今よりも少ない人数でさばけるような事業像を描いていかないと、サステナブルとはならない」と危機感を募らせる。
日本郵便が2020年度に運んだ郵便物と荷物の総個数は196億個。前年比で6%減少している。コロナ禍でデジタル化が進み、個数全体の8割弱を占める郵便物のうち、請求書や契約書などのニーズが減ったことが主因だ。