高級家具を扱う匠大塚が百貨店への出店を積極化している。これまでに大宮タカシマヤ(埼玉県さいたま市)、東急百貨店吉祥寺店(東京都武蔵野市)、東急百貨店本店(東京都渋谷区)、金沢香林坊大和店(石川県金沢市)に店を構え、この7月には東武百貨店池袋店(東京都豊島区)への出店を果たした。東武百貨店の出店に併せて会長の大塚勝久氏はメディアの取材に応じ、百貨店への出店の意義について「匠大塚と百貨店は客層が同じ」(7月30日東京読売新聞朝刊)、また息子で社長の勝之氏は「この数年間、世界中からありとあらゆる、すてきな家具インテリアを取り揃えるために努力した」(8月2日毎日新聞朝刊)と語るなど商機を感じ取っている。

 確かに、匠大塚の店の雰囲気は百貨店の空気感と重なり合う。高級家具の品定めができるのは落ち着いた商いの風景が大切だ。主要な顧客が富裕層なのも同じだ。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから