新たな米飯メニューを作りたい、作業効率を高めたい――。そんな幅広い流通業のニーズに対し、鈴茂器工はご飯盛り付け機など多彩な米飯加工ロボットを提案している。
そこで今回、「食の『おいしい』や『温かい』を世界の人々へ」をテーマに、「第35回スズモフェア2021 東京」を開催。4月20日、21日の両日、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館でそれを披露した。
今回の目玉商品は、来春発売予定の新型ご飯盛り付け機「Fuwarica(ふわりか)GST‐RRA」の発表。昨秋発売したフラグシップモデル「同 GST‐MRA」とほぼ同じ機能を持った大容量対応の新型機。MRAはホッパー容量が約5キロ(約1.5升)だったが、RRAは倍以上の11キロ以上(3.5升)までの大容量に対応幅をアップ。従来機のシャリ弁ロボットに比べ、横幅と高さを抑えつつ、デザインもスタイリッシュに刷新。操作画面は、発売中のMRAと同様に、7インチ大型液晶カラータッチパネルを採用し、この液晶画面から容量や商品名を選べる。
またMRAも新たなユーザーを開拓している。こちらは本体の横幅を27cmのコンパクトサイズに刷新。ホッパーの蓋も縦開きから横開きにすることで、低い天井でも効率的に作業を行える。その結果、狭い厨房や省スペースのバックヤードへの導入ハードルを引き下げ、導入が進んでいる。
コンビニやSMの食品工場に最適な次世代ファクトリーマシンは、計量器付マルチ飯盛りと容量供給ラインに、新たに製品整列装置を加えた。弁当の容器に合わせて自動で、手盛り同様のふっくらしたご飯の供給を実現。製品整列装置のコンベアーは、弁当が2列に並んで運ばれてくるので作業効率が高まる。
このほか、SMのインストアベーカリーで導入が進む送風によって個包装のパンを入れやすくする個包装袋開口機を紹介。日本食の需要が高まっている海外向けには、新型海苔巻きロボットを提案。デザイン性を高めつつ、海苔巻きの連続モードを新たに搭載。また、人型協働ロボットFoodlyとのコラボ展示では、巻きすを使いながらロボットが人と同じように海苔を取り出し、海苔巻きを作る様子も実演した。
(トップ画面は自動ご飯盛り付け機のフラグシップモデル「Fuwarica(ふわりか)GST−MRA」)