激安の衣料品で新規客を獲得

 石川県内に22店舗を展開するコメヤ薬局(石川県白山市)は、ライバルのドラッグストアがあまり手掛けない事業で大手との差別化に乗り出した。

 その一つが衣料品販売だ。本社に併設する月橋店の3分の1ほどの売り場を使い、昨年12月から肌着や靴下からアウター、コート類まで、普段使いの衣料品の販売を始めたのだ。

 多くのドラッグストアが集客策として食品を強化する中、同社が衣料品を選んだのは、ライバルがあまり手を着けていないカテゴリーだったため。長基健人副社長は、「今や食品を扱わないドラッグストアはなく、もはや食品は差別化策にはならない」と考え、食品以外の集客策を模索。そこで目を付けたのが、衣料品だった。GMSなどで売られている商品を格安で仕入れられる先を開拓したことから導入を決意。日配などの食品売り場を思い切って削減して衣料品売り場を設け、試着室も設置した。

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