6割は適切な侵入対策を打てていない

 「家の中をいくらきれいにしていても、害虫は外から入ってくる。これを適切に防ぐことが重要であることを伝え、殺虫剤の適切な使用を促すことで、需要を喚起する」

 ヘルス&ビューティー営業本部の西田陽輔執行役員本部長はこう述べ、殺虫剤ブランド「バルサン」の商品戦略で、「虫の侵入防止」訴求による殺虫剤未使用市場の開拓に意欲を示した。

 西田本部長は、「人口減少が続く国内では、多くの家庭向け商品の市場は縮小しているが、殺虫剤については、1年に1つも購入していない家庭も多く、この未使用市場を開拓することで売り上げ拡大につながる可能性がある」と指摘する。実際、昨年同社が実施した調査によれば、害虫の侵入に関して、「対処していない」が26%、「有効な対策ができていない」が14%、「ドア窓を極力開けない」が22%と、3分の2近くが適切な対策を実施できていないことがわかった。そこで、適切な使用を促進することで、需要の拡大を図ろうというのだ。

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