恩恵の反動が早々に出たドラッグストア

 およそ2カ月半にわたった2度目の緊急事態宣言がようやく全面解除を迎えた。3月7日までの延長とされていた10都道府県のうち、まず2月28日をもって首都圏を除く6府県が前倒しで解除。1都3県は期日後さらに2週間の延長を余儀なくされたが、こちらも3月21日をもって解除となった。

 菅義偉首相は、新規感染者数や病床使用率などの指標が最も深刻な「ステージ4」の水準から脱したことを、宣言を解く理由に挙げた。が、実際のところ、新規感染者数の減少は横ばいか、自治体によっては増加傾向にある。東京都では3月17日、新たに409人の感染者を確認したと発表した。1日当たり400人を上回るのは2月18日ぶり。直近1週間(3月16~22日)の人口10万人あたりの新規感染者数は15人を超え、先週比105%で増加、「ステージ3」の水準で足踏みが続いている。3月18日には宮城県が感染者急増を受けて県独自の緊急事態宣言を発令。依然警戒が必要な状況に変わりはなく、経済活動の復調も足元から急速に始まるというよりは、スローペースでの推移となりそうだ。

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